23.1年内返済長期借入金の管理

大平経営会計事務所ブログ:わかりやすい大平式資金管理

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(1)1年内返済長期借入金とは

1年を超えて返済する借入金を長期借入金と言います。 この長期借入金のうち貸借対照表作成日より1年以内に返済する金額を『1年内返済長期借入金』と言います。

(2)1年内返済長期借入金管理の目的

流動負債の金額を正しく計算するためです。

(3)1年内返済長期借入金管理の前提

①流動負債部分と固定負債部分に区分する

②大平式月次資料の表示位置

(4) 会計処理の方法

①返済金額は固定負債部分を減らす。
②1年以内返済長期借入金はそのままとする。

(5)金額の妥当性をチェックする

①返済の可否
企業の返済能力以上に返済すれば、流動性 (支払余裕度) が悪化します。資金繰りに無理のない金額が妥当です。
②当座比率との関連
1年内返済長期借入金を流動負債に含めて当座比率を計算し、100% 以上確保することが必要です。

(6)管理の要点

①元利均等返済を選択しない
「元利均等返済」とは、返済元金+利息の合計が毎月同じ金額の方法を言います。元利均等返済は元金が毎月変わるので借入金の残高が把握しにくくなり、かつ会計処理も面倒になります。返済方法としては返済元金が変わらない「元金均等返済」を原則として選択することです。
②借入口数の増加は要注意
借入口数の増加は、毎月の返済金額が増加する場合が多く、資金繰りが苦しくなりやすいという欠点をもっています。ある程度口数が増えたら、借入金をまとめて、適切な返済金額に変更することも必要です。

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