(1)有価証券とは
証券取引法で規定する証券をいいます。一般には、国債、地方債、社債、株券が主なものです。
(2) 有価証券管理の目的
①投資資産としての健全性を管理する
②流動性を確保する
③貸借対照表の表示の妥当性を検討する
(3)有価証券管理の内容
①換金可能性のチェック
市場性のあるものか否かにより換金性を判断します。
②値上がり値下がりのチェック
市場価格が値上がり傾向か値下がり傾向が判断します。
③投資目的によるチェック
一時所有目的、企業支配目的、長期的値上がり目的などの投資目的別に管理します。
④運用金額の健全性のチェック
過大投資により流動性(支払余裕度) の悪化を避けることが必要です。
(4)流動資産に計上する有価証券
取引所の相場のある株式で、一時所有目的のものだけを計上します。
①確実に換金が可能であること
②価額変動が少ないこと
③具体的な事例
中期国債ファンド
(5) 固定資産の部へ計上する有価証券
流動資産に計上したもの以外はすべて固定資産の部へ計上します。
①投資目的の有価証券
②一時所有目的でも価額変動の大きいもの
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