(1) 労働生産性とは
『労働生産性」とは従事者1人当たりの稼ぎ高をいいます。
(2) 労働生産性の算式
①算式
②限界利益は原則として次のように計算します。
限界利益 ＝ 売上高 － （商品仕入原価 ＋ 材料費 ＋ 外注費）
③換算従事者数は次のように集計します。
(イ)常勤役員及び正社員は1人を1人とする
(ロ) 非常勤役員は人数に入れない
(ハ)パート社員は時間数等で換算する
(例)1ヵ月に300時間で1人
(3) 労働生産性の重要性
①わが国は世界でもっとも人件費の高い国です。
②企業の収益性を向上する大きな努力要点の1つは人の効率的な活用です。
③労働生産性は、人の効率を評価するためにもっとも優れた指標です。
(4) 労働生産性の活用方法
①企業全体の数字を前期と比較する
②部門別の数字を比較する
③目標数値と実績を比較する
④適正社員数を知るために活用する
⑤必要年間限界利益額の計算に活用する
必要年間限界利益額 ＝ 換算社員数 × 目標労働生産性
(5) 労働生産性向上の要点
①労働生産性を向上させる方法は2つあります。
(イ) 分子の限界利益を増加させること
(ロ) 分母の換算従事者数をコントロールすること
②限界利益を増加させるためには次の2つの方法があります。
(イ)値よくたくさん売って売上高を確保する
(ロ)変動費削減のため安く買ってロスを少なくするよう努める
③換算従事者数のコントロールについては次のような方法があります。
(イ) 人手不足経営の実践
(ロ) パート、アルバイトの活用
(ハ)高年齢者(嘱託)の活用
(ニ)間接入ゼロ経営の実現
(ホ) 1人2役の職務割当
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