
(1) 必要預金高管理の目的
流動性(支払余裕度)の維持向上を図るためです。
(2) 必要預金高決定のメカニズム
次の順序で必要預金高を決定します。
①流動負債総額の決定
②当座資産総額の決定(当座比率目標100%以上)
③売掛金残高目標金額の決定
④受取手形の手持ち目標金額の決定
⑤必要預金高の決定 ⑤=②-(③+④)
(3) 流動負債を把握する
流動性改善の第一要点は、流動負債の圧縮を図ることです。 支払手形の発行をセーブし、買掛金等の支払いを溜めず、短期借入金を最小限度にして、最小の流動負債の金額を決定します。
(4)売掛金残高の目標金額を決める
目標売上高から売掛金残高目標金額を決定します。 概ね売上高の2ヵ月分以下になっていることが必要です。
(5)受取手形残高の目標金額を決める
①原則として全額手持ちします。
②受取手形の多い企業では、手持ちする目標金額を決めます。
(6)結果として必要預金高が決まる

①流動負債をどれだけ圧縮できたか。
②受取手形と売掛金の健全な金額はどれだけか。
③結果的に、自動的に必要預金高が決定されます。
(7)預貸率を管理しない
①預貸率とは
借入金と定期預金の比率をいいます。
②預貸率を管理する効果
預貸率を低くすると実質金利の負担を少なくすることができます。 実質金利とは、支払利息から受取利息を控除したものです。
③必要預金高は預貸率から計算しない
必要預金高は借入金との比率で決定するのではなく、前述のように当座比率から自動的に計算する方法を採用することが必要です。
実質金利の負担を少なくすることよりも、資金繰りに余裕を持つことを優先させることが大切です。
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