45.投資資産の管理

大平経営会計事務所ブログ:わかりやすい大平式資金管理

< わかりやすい大平式資金管理メニューへ戻る

 

(1) 投資資産とは

将来の換金を目的として企業が長期的に所有する資産をいいます。具体的には、投資有 価証券、保険積立金等をいいます。

(2) 投資資産の性質

一般的には値上がり等の投資によって得られる利益を期待します。株式投資のように短 期的な所有のものもありますが、大半は長期的に所有をします。 換金時に税金の負担を必 要とするものもあります。

(3) 投資資産を所有する目的

投資資産を所有する主な目的は次のことが挙げられます。
①投資収益の確保
投資額以上に資金を回収することを目標とします。リスクの高いものより利回りは低くても確実なものを選ぶことが原則です。
②インフレによる利得
物価の上昇率以上に投資資産が値上がりすることがインフレによる利得です。
③企業防衛
企業の借入金残高や死亡退職金の必要保障額に見合った生命保険に加入しておくことが必要です。また従業員に対しても死亡時の遺族への保障に備えて生命保険金の加入を考えることが必要です。
④リスクマネジメント
損害賠償や建物火災は一度事故が発生すれば、現金預金のプールでは追いつ かないほど保障額は高額になるおそれがあります。損害保険の加入を考えることが重要です。
⑤トカゲのしっぽ作戦
トカゲは生命の危機に直面した時にしっぽを切り落として逃げます。企業も経営の危機に直面した時にトカゲのようにしっぽに相当する財産を換金して、本体を倒産から救おうということです。

(4) 投資資産の適正金額

自己資本比率を一応の目安に投資します。自己資本比率の評価の範囲内で投資を考えます。

(5) 投資資産の換金性

換金とは現金に換えることをいいます。いざという場合、ある程度まではいつでも換金 できることが必要です。 換金しにくい資産やリスクの高い資産に投資するのは要注意です。

(6)投資資産と税金

投資資産は取得する時の税金と維持するための税金、および換金時に必要な税金があります。
①取得する時の税金
不動産→不動産取得税、登録免許税等
②維持するために必要な税金
不動産→固定資産税
動 産→自動車税、償却資産税等
③換金時に必要な税金
換金時に必要な税金としては法人と個人とでは税法が違うため、かかる税金が違います。 また個人では資産の種類によってもかかる税金が違います。
(イ)所得税
一時所得・・・・・・・・・・・(積立式保険の満期または解約)
讓渡所得・・・・・・・・・・・(不動産の売却・ゴルフ会員権の売却)
株式等の譲渡所得・・・(株式の譲渡)
(ロ) 法人税
法人の所得は1本です。

わかりやすい大平式資金管理メニューへ

わかりやすい大平式利益管理メニューへ


まずはお気軽にお問い合わせください!

創業から50年以上、地元豊橋を中心に、中小同族企業・中堅企業の経営をサポート!
電子帳簿保存法対応の会計ソフトによる自動化、スマート納付等のご相談をお受けしています。
確定申告、事業継承、相続、節税、SDGs導入に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。

豊橋市SDGs推進パートナー制度に加入、自治体との連携で持続可能な開発目標に取り組みます
健康経営優良法人2025に認定されました
事業継続力強化計画の認定を取得、あらゆる自然災害の防災・減災に備えます
とよはし健康宣言認定事業所として従業員の健康増進に積極的に取り組みます

ご相談は 無料です!
フォームからのお問い合わせはこちらから
0532-53-5333 平日8:30~17:40(土日祝を除く)