【同族経営学】第5回:導入するために欠かせない6つの条件 – 社員の理解なくして、同族経営の成功はない

同族経営学は、節税や承継を有利に進めるための「裏技」ではありません。
むしろその本質は、社員・家族・会社のバランスを取りながら、長期的に経営を安定させること
にあります。
そのためには、導入前に必ず満たしておくべき「条件」が存在します。
本記事では、同族経営学を正しく機能させるための前提条件を解説します。

大平経営会計事務所ブログ:【同族経営学】第5回:導入するために欠かせない6つの条件

1.社員の同意が、すべての出発点

同族経営学を導入するうえで、最も基本となる条件は 「社員の同意」 です。
同族経営は、オーナー一族のためだけの経営ではありません。

  • 社員が納得して働けるか
  • 不公平感が生まれないか
  • 将来に不安を感じさせないか

社員の理解と共感がなければ、制度は必ず形骸化します。

2.社員の生活を犠牲にしないこと

人は誰でも、自分自身と家族の生活を最優先に考えています。

  • 生活が不安定になる
  • 将来設計が描けない
  • 会社の都合で振り回される

このような状態では、どれほど立派な理念や制度があっても意味を持ちません。
同族経営学は、社員の生活を犠牲にして成り立つものではないという前提を、経営者自身が持つ必要があります。

3.「世間並み」の給与を支払う

同族経営学では、社員に 世間並みの給与 を支払うことが大前提です。
ただし、「世間並み」とは全国一律ではありません。

  • 地域
  • 業種
  • 企業規模
  • 職種・役割

これらを踏まえ、自社にとっての適正水準を明確にすることが重要です。
「同族企業だから我慢してもらう」という発想は、人材流出と不信感を招くだけです。

4.世間並みの昇給を行う

人材を安定的に確保するためには、業績に左右されすぎない昇給制度が必要です。

  • 会社の都合で昇給が止まる
  • 将来の見通しが立たない

こうした状態では、優秀な人材ほど離れていきます。
同族経営学では、人を守るための昇給設計を重視します。

5.賞与は「利益連動」だけにしない

同族経営学では、節税の観点から、会社の利益を意図的に圧縮することがあります。
そのため、賞与を単純に「利益連動」にしてしまうと、社員に不利な結果になりかねません。

  • 利益が少ない=賞与が出ない
  • 節税=社員が損をする

こうした誤解を生まないためにも、利益とは切り離した賞与基準の設計が必要です。

6.秘密主義では、もう通用しない

すべての経理情報を公開する必要はありません。
しかし、

  • 社員が関心を持つ数値
  • 会社の方向性に関わる情報
  • 判断の背景となる考え方

これらを一切見せない「秘密主義」は、現代の経営ではリスクになります。
一部でも「見える化」することで、社員は会社を“自分ごと”として捉え始めます。

大平式同族経営における導入条件まとめ

  • 社員の同意が最優先
  • 生活を犠牲にしない
  • 世間並みの給与・昇給・賞与
  • 利益と人事制度を切り離す視点
  • 適切な情報開示

これらが揃って初めて、同族経営学は「武器」として機能します。

大平経営会計事務所ブログ:同族経営学を活用するシリーズ

まとめ|同族経営は「人」を中心に回す経営

同族経営学の成否は、節税の巧拙では決まりません。

社員が安心して働けるか
将来に希望を持てるか
会社の考え方が伝わっているか

この土台があってこそ、同族経営は長く続きます。

同族経営学を活用するシリーズ|記事一覧

同族経営コンサルティング


まずはお気軽にお問い合わせください!

創業から50年以上、地元豊橋を中心に、中小同族企業・中堅企業の経営をサポート!
電子帳簿保存法対応の会計ソフトによる自動化、スマート納付等のご相談をお受けしています。
確定申告、事業継承、相続、節税、SDGs導入に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。

豊橋市SDGs推進パートナー制度に加入、自治体との連携で持続可能な開発目標に取り組みます
健康経営優良法人2025に認定されました
事業継続力強化計画の認定を取得、あらゆる自然災害の防災・減災に備えます
とよはし健康宣言認定事業所として従業員の健康増進に積極的に取り組みます

ご相談は 無料です!
フォームからのお問い合わせはこちらから
0532-53-5333 平日8:30~17:40(土日祝を除く)