43.たな卸資産の管理

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(1)たな卸資産とは

商品、製品、原材料、仕掛品、未成工事支出金、貯蔵品等をたな卸資産といいます。
在庫品とも言われます。

(2) たな卸資産を所有する目的

①売上高の確保
販売業では、商品の豊富感は売上高を確保するためには不可欠の要素ですから、適正な在庫を保有することが必要になります。
②計画生産の実現
最近では、全ての業種で、低価格・短納期・高品質が常識の時代になってきました。今後益々、この傾向が強くなってくると思われます。こうした時代の要請に応えられることができるような生産を実現するために、必要な在庫を保有することが重要です。

(3) たな卸資産管理の要点

①品切れの防止
受注が入った時に在庫切れで納期が著しく遅れるようでは、販売チャンスを失なうことになります。 売れ筋商品の傾向を予測すること、各在庫ごとに最低保有在庫数量を決め、在庫が切れる前に発注がされるように担当者を決めてチェックをすることが必要です。単価が急激に値上がりすると予想される時には、買い貯めをすることも戦略の1つです。これを在庫投資と呼びます。
②不良在庫発生の防止
在庫も現金と同じ感覚で扱うことが重要です。金庫の中から1万円が紛失すれば大騒ぎになりますが、倉庫の商品が紛失していたり、店頭の商品が陳腐化していてもさほど気にかけない経営者や社員をみかけます。在庫も現金と同じであるという社風を築くことが必要です。

(4)たな卸資産の管理方法

①目で見る方法
人の目で在庫を管理する方法を意味します。 倉庫の中をみたときに、どこに、なにが、どういう状態で、どの位あるかが分かるように倉庫の中を整理整頓して保管することが重要になります。
②帳簿による方法
商品有高帳を用いて帳簿の上で在庫管理をする方法をいいます。少なくとも年1回以上は実地たな卸を実施して、実際在庫に合わせることが必要になります。
③コンピューターによる方法
帳簿による方法をコンピューターで実施する方法をいいます。

(5)たな卸資産管理の前提

①過不足のない在庫を保有するために、 常に実際在庫の数値が把握できること。
②実地たな卸を実施しやすいように置き場所をきめて整理整頓をして保管すること。
③不良在庫の発生を最小限度にできること。

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