
(1) 自己資本とは
①自己資本は、大別して次の3つのグループから成り立ちます。
(イ) 資本金
(ロ)資本準備金
(ハ)留保利益
②資本準備金とは、「時価発行」と呼ばれる増資によって得られるもので、収益性のよい大会社で行われているものです。例えば、1株を120円で売りだして100円を資本金とし、
残りの20円を資本準備金とする方法です。
③留保利益とは、利益を計上し税金を負担し、配当金や役員賞与などを支払った残りのものです。

(2) 自己資本の重要性
自己資本を増加しないと、相対的に負債の比率が高まって資金繰りを悪化させたり、金利負担が増大して収益性も悪くなってしまいます。ゆえに、自己資本比率を維持向上することが企業経営にとっては重要なことです。
(3)自己資本管理の目的
企業の健全性を維持するためです。
(4) 自己資本の性質
①資産は増加しなければならないことに加えて、増加したくて仕方がないという性質を有するために確実に増加します。
②一方資本は、増加したくないという性質に加えて、増加しなければならない理由が理解できないために、蓄積は遅々として進まない企業が多いようです。
③結果として、 好まなくても負債が増加することになります。
以上のことを図示すれば次の通りです。

(5) 自己資本管理の要点
①自己資本管理の要点は自己資本比率の維持向上を図ることです。
②自己資本比率の維持向上を図るためには、総資本 (総資産)の増加率よりも、自己資本の増加率を大きくすることが必要です。
総資本 (総資産)の増加率 ≦ 自己資本の増加率
(6)自己資本管理の内容
自己資本比率を向上する方法は大別して2つです。1つは分母の総資本を圧縮する方法 であり、もう1つは分子の自己資本を増加する方法です。

①総資本を圧縮する。
総資本とは、貸借対照表の資産の部、もしくは負債 資本の部の合計金額をいます。自己資本の総額が同じであっても、総資本を圧縮すれば自己資本比率が向上します。少なくとも、経営上不要な資産はなるべく保有しない方が自己資本比率の向上にはよいことになります。
②自己資本を増加する方法
総資本が同一であっても、自己資本を増加すれば 『自己資本比率』は向上します。
自己資本を増加する方法は次の3つですが、時価発行の困難な中小同族企業では、原則として(イ)資本金の増加と、(ハ)留保利益の確保の2つです。
(イ) 資本金の増加
(ロ) 資本準備金の増加
(ハ) 留保利益の確保
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