
(1) 換金貸借対照表とは
貸借対照表の資産を一時に換金すると仮定して、資産を換金可能な金額で表示した貸借対照表を意味します。
一般的な貸借対照表(図2)と換金可能な貸借対照表(図3)の事例をみて比較してみてください。
(2) 換金残余財産の概念
換金残余財産とは換金可能金額から、負債総額を差し引いた金額です。企業を清算する 必要に迫られたときに、会社の財産を処分するだけで会社の負債を全て決済することがで きるか否かを推定するものです。
(3) 換金貸借対照表の作り方
①貸借対照表上の資産を、勘定科目ごとに、換金可能金額の見積りを行います。

②貸借対照表の資産の部を換金可能金額に置き換えて表示します。
③換金可能金額は概算で良い。
換金可能金額は正確な数字であることが重要なのではなく、経営者が換金残余財産の形成を戦略として持つことが重要なのです。
(4) 換金貸借対照表の要点
①経営者の個人財産を確保するために
倒産、廃業などにより、会社を清算する必要が生じた場合に、経営者の個人財産を残すためには、会社の債務は会社の資産を売却することによって完済できるような財産形成をすることが重要です。
②2、3年に1回は作成する
短期的資金計画の判断材料として、また、長期財産形成にかかわる指標として常に有用な数値を入手、活用できる状態にあることが望ましいからです。
(5)換金残余財産をより多く確保するための要点
①自己資本比率を高めること
②いざという時に換金できる資産を一定以上常に保有すること
③目減り資産よりも含み資産を多く確保すること
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