(1) 変動原価の意義
『変動原価』とは売上高の増減に比例して変動する原価をいいます。
(2) 変動原価の内容
変動損益計算書では商品仕入原価、材料費、外注費だけを変動原価として集計します。
(3) 大平式月次資料の表示位置
(4) 全部原価と変動原価
①全部原価とは
製造に要した材料費はもとより人件費や水道光熱費、減価償却費等を全て集計した原価をいいます。 製造業や建築業の場合は、一般的には『製造原価報告書』(建築業では完成工事原価報告書)を作成しますが、これが全部原価を集計したものです。
②変動原価とは
製造に要した材料費と外注費だけを集計した原価をいいます。製造に要した人件費や減価償却費等を原価に含めません。変動原価では製造原価報告書を作成しないことが大きな特徴です。
(5)変動原価管理の目的
①利益確保の手段
②目標とする品質の確保
③目標とするコスト(原価)の実現
(6)変動原価管理の要点
利益を確保するための変動原価の管理要点は、変動原価を低減することです。いいかえれば商品仕入、材料費、外注費を「安く買う」ことと「ロスを少なく」することです。
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