26.安く買う要点

大平経営会計事務所ブログ:わかりやすい大平式利益管理

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(1)品質を落とさないことが前提条件

安く買っても商品 (製品)の質が低下してお客様の不評を招き、結果として売上が減少したのでは意味がないからです。

(2) 安く買う要点

①大量仕入
仕入単価を低くするために最も効果的な方法です。
②集中仕入
同じものを複数の仕入先から買わずに、少数の仕入先から集中して仕入れることをいいます。
大量仕入を実現するための1つの手段でもあります。
③計画仕入
仕入計画を予め立てておき、原則として仕入先にも事前に通知をしておいて、計画に基づいて仕入れをすることです。
④現金仕入
(イ) 仕入代金を現金で決済することをいいます。
(ロ) 手形による仕入を現金仕入に変えた場合、仕入先から得られる値引き・割引き・割戻し・数量添付等のメリットが、金融機関に対する支払利息と同じであれば、何のためらいもなく借入金を導入して現金仕入を実践すべきです。
(ハ) 現金仕入の利点は、仕入単価を安くすることだけではなく、企業の財務構造を改善・強化するというメリットを有しています。
⑤情実仕入の排除
(イ)情実仕入とは冷静な企業人であることを離れて、感情を主体にした仕入れをいいます。
(ロ)情実にかられた仕入れでは、安く買うことは困難です。
(ハ)物が売れない時代には、買ってもらうために仕入担当者に対して各種の誘惑が多いのが普通です。
特に購買担当者が裏リベートを要求し、それに見合う金額を単価に上乗せするというケースがよくあります。
(二)情実仕入を排除するために計画的に人事異動をすることも有効です。
⑥留意点
(イ)買う立場では安く買いたいものも、売る立場では高く売りたいものです。
(ロ) 相手側が納得しないで力で押すだけの方法では、長期間にわたって安く買うことはできません。
(ハ) 長期間にわたって安く買う条件は、相手に対してもメリットを提供することが必要です。

(3)仕入担当者の強化

品質の選択機能を強化するために、売れる商品を選択する能力を養うこと、品質の良い材料を選択する能力を身につけることが必要です。
また同じ商品を同じ条件でも、安く買うための値引き交渉能力を強化することも大切です。

(4)仕入先選択の要点

仕入先選択の要点は品質、単価、供給の3点です。
①品質についての条件
(イ) 要求する品質を維持できること。
(ロ) 品質のバラツキがないこと。
(ハ) 品質の向上が期待できること。
②単価について
(イ)他より低価格であること。
(ロ) 価格の変動が少ないこと。
(ハ) 価格の低下が期待できること。
③供給について
(イ) 納期厳守ができること。
(ロ)長期的な安定供給ができること。

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