自己資本比率向上の目的は、収益性の向上と資金余裕の維持及び向上です。
自己資本比率を向上する方法は、総資本の圧縮、自己資本の増加の2つです。
総資本とは貸借対照表の資産の部の合計金額もしくは負債・資本の合計金額です。図示すると次のようになります。
総資本の圧縮とは、資産の圧縮です。具体的には次の3つです。
1 売掛金の早期回収
2 在庫の圧縮
3 不要な投資資産の換金
自己資産の増加方法は次の3つです。
1 資本金の増加
2 資本準備金の増加
3 留保利益の確保
一般的に、時価発行増資を行わない中小同族企業では1資本金の増加か3留保利益の確保によることになります。
自己資本比率を維持するための経営の基本姿勢は、少なくとも資産の増加率と自己資本の増加率を同一にすること、できれば自己資本の増加率を大きくすることの二点です。
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